« 『クローズド・ノート』 | トップページ | 三木谷・野間・マッコイ講演『人々が求める書籍/出版に私たちはどう応えていくのか』 »

映画『クローズド・ノート』

映画『クローズド・ノート』
iTunes レンタル
監督:行定勲
出演:沢尻エリカ、伊勢谷友介、竹内結子
   板谷由夏、田中哲司、サエコ
   黄川田将也、永作博美

iTunesのレンタルを初利用。

原作では説得力のあった設定や展開が、監督の趣味なのか必要以上にレトロでファンタジーな感じで、ちょっと説得力に欠ける内容になっていた。

原作ではマンドリンはまあ上手く弾けるはずの香恵が、映画では下手で、これでは隆の個展に呼んでもらうという展開に説得力がない。
万年筆を買うのに試筆しないで決めるのはちょっと変。
全体的にオレンジっぽい映像で、ドルチェビータを意識したのかもしれないが、もっと普通に撮ればいいのに、と思った。
伊吹先生が終業式の日に、ノートの最後のページに隆宛の手紙を書いて破り、紙飛行機にして飛ばしていた。その後先生は家に帰ってないのだから、いったい誰がノートをアパートのクローゼットにしまったのか。その説明がない以上論理的に破綻している。
原作では香恵が伊吹先生の教え子たちに最後まで「後輩」として話を聞いていたのに対し、映画では「本当は伊吹先生には会ったことがない」と暴露し、しかし子どもたちは不審がらずに話をしてくれる。また、原作では小学校の敷地には入っていなかったはずだが、映画では堂々と校庭に入っている。今の時代、そんなことをしたら不審者扱いだと思うのだけれど。。。

『モテキ』の大根監督が、大きなフィクションを信じさせるためには小さなところで嘘をついてはいけない、というようなことを言っていたが、本作はそういったところを手抜いてしまっている感じだったのが残念。

ただ、その点を除けば、時間がゆっくり流れる映画として楽しめた。エリカ様の「別に」がなければもっと評価されただろう。

|

« 『クローズド・ノート』 | トップページ | 三木谷・野間・マッコイ講演『人々が求める書籍/出版に私たちはどう応えていくのか』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画『クローズド・ノート』:

« 『クローズド・ノート』 | トップページ | 三木谷・野間・マッコイ講演『人々が求める書籍/出版に私たちはどう応えていくのか』 »