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『村上ラヂオ』

『村上ラヂオ』
村上春樹・文、大橋歩・画
新潮文庫、2003/7/1、¥420(博文堂本店)

ananに一年連載されたエッセーをまとめたもの。
さらさら読めて、後に引かない。時間つぶしにちょうどよかった。

●ドビュッシーに『版画』という曲がある。三つの部分に分かれていて、最初が「塔(パゴダ)」、日田つめが「雨の庭」、最後が「グラナダのよる」、それぞれの異国的な情景を、ピアノが印象派の絵のように音で細密に描写していく。美しい曲なので、機会があったら聴いてみてください。(p.102)

●思うんだけど、恋をするのに最良の年頃は16歳から21歳くらいではないだろうか。もちろん個人差はあるから簡単には断言できないけど、それより下だとなんかガキっぽくて見ていて笑っちゃうところがあるし、逆に20代になると現実的なしがらみがくっついてくる。更に上の世代になると、余計な知恵なんかもついちゃって、まあ、あれですよね。(p.172)

●かなりの確信をもって思うんだけど、世の中で何が一番人を深く損なうかというと、それは見当違いな褒め方をされることだ。そういう褒め方をされて駄目になっていった人をたくさん見てきた。人間って他人に褒められると、それにこたえようとして無理をするものだから、そこで本来の自分を見失ってしまうことが少なくない。
 だからあなたも、誰かに故のない(あるいは故のある)悪口を言われて傷ついても、「ああよかった。褒められたりしなくて嬉しいなあ、ほくほく」と考えるようにするといいでうs。といっても、そんなことなかなか思えないんだけどね。うん。(p.189)

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