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『大局観 自分と闘って負けない心』

『大局観 自分と闘って負けない心』
羽生善治
角川oneテーマ21、2011/2/10、¥760(丸善日本橋)

 羽生が棋士生活25年と満40歳のまとめとして(p.7)書いたもの。

 若い頃は勢い読みで勝負することが出来るが、年齢を重ねるに従ってその衰えを「大局観」で補う必要が出てくる。本書は、大局観をどのように身につけ、対局に生かしていくかを、将棋のみに限定せず、羽生自身の人生をまさに「大局的に」捉えて述べている。
 従って、「大局観」そのものについての分析は第一章のみで、第二章「練習と集中力」第三章「負けること」第四章「運・不運の捉え方」第五章「理論・セオリー・感情」と、残りの章では必ずしも将棋のみではない生活全般・人生全般についての記述が続く。

●ただ、いつも自分に有利な局面ばかりということなどないし、その逆に、いつも悪い局面ばかりということもない。だから、必要以上に楽観することも悲観することもないし、瞬間的な出来事に一喜一憂することもないと思う。
 基本的に、ものごとは、なかなか自分が望んでいるとおりにはならないものである。(p.33)

●私は、どんなにひどいミスをしても、すぐ忘れるようにしてきた。おかげで最近は、努力しなくてもすぐ忘れられる。どうであれ、次の一日は始まるのだ。
 将棋に限らず日々の生活の中でも、一つの選択によって極端にプラスになるわけでもないし、取り返しのつかないマイナスになるわけでもない。
 地道にプラスになるような小さな選択を重ねることで、いつか大きな成果に至るのではないかと思っている。(p.51)

●[フランスで現地の人たちとレストランへ食事に行ったとき、フランス語がわからないため周りで何を話しているか理解できず困ったことを] 今北 [純一] さんに相談すると、
「そんな時は、話をしている人の目を見ていれば良いのです。そうすれば会話に参加していることになります」
 と、アドバイスしてくださった。
 それからは、言葉が理解できなくてもあまり苦にならなくなった。本当に伝えたいことがあるなら、自分の目を相手に見てもらえば、日本語で話しても会話は成立するのだ。(pp.54-55)

●私は、「続けること・継続すること」は立派な才能だと思っている。(p.77)

●手塚治虫さんは、後輩から、「どうしたら上手に漫画が描けますか?」と訊かれた時、
「どんなジャンルでも一流の作品にたくさん触れなさい」
 と、答えたという。(p.169)

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