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『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』

『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』
小宮一慶
ディスカヴァー・トゥエンティワン、2007/9/13、¥1,050(BO¥500)

「こうすれば、見えないものが見えてくる」という副題で、ビジネスでも日常でもいかに視野を広く持つようにできるかを説く。ローソンのロゴは何を使っているか、やセブンイレブンの最後のnだけ小文字だ、など気づこうと思わなければどうということのない事柄に気づくことで、それがビジネスにどのようにつながるか、と言った話など、興味深い内容。

結論は、何ごとにも関心を持ち、さらに仮説を持ってその事象を見ること。そのためには新聞は最初から読むなど、最初は関心のないことも時系列的に見続けることで関心の幅を広げることが大切。さらには、沢山のことを表面的にするのではなく、ある程度絞った範囲のことを徹底的にやることで、それまでは見えないことが見えてくる、といったところ。小宮の著書によく出てくる主旨だが、それぞれ納得できるので、改めてその大切さを認識できる。

▲正しい仮説を自分で立てられるようになるということが、ものが本当に見えるようになる、ということです。まず、分解して、見るポイントを絞る、つまり関心を持つべきターゲットを絞るとものは見えやすくなります。(pp.42-43)

▲会社の人(特に女性社員)の髪型の変化にいち早く気がつくには、月曜日にだけ、特に注意して見ることです。女性が美容院に行くと、男性よりずっと時間がかかります。働いている女性の場合、会社のあとで行くのはちょっとむずかしい。となると、週末に行くに決まっています。だから、月曜日だけ、どこか変わっているところはないか、切っていないか、染めていないかと注意してみればいいわけです。(p.52)

▲仮説を立てるための別のわざとして、全体像を推測しうる一点を見つけるというものがあります。
仕事柄、工場を見ることがときどきあります。そこで何を見るかというと、床を見ます。
ー床がきれいな工場は、まず間違いない。それが私が立てた仮説です。
少々汚れていても製造にそれほど影響はないため、掃除をするにしても一番後回しにされるのが、工場の床です。しかも、すぐに汚れる場所です。それがきれいになっているとしたら、その途中のプロセスもきれいに、きちんと行われているはずだと思ったのです。(pp.66-67)

●人は、関心のあることしか、目に入らない。だとしたら、関心の幅を広げることです。幅広い関心は、ものが見えるために必須です。そして、無理矢理にでも関心の幅を広げる上で、新聞はもっとも手軽で良い教材となります。(p.103)

●異常、つまり、病気だけを見ていると、病気か正常か分からないけれど、ノーマルをたくさん見ていると、異常が分かるのです。(p.119)

●どうすれば、問題発見能力を身につけることができるのか?わたしが出した結論は、問題解決を極めれば問題発見能力は高まるということです。(pp.122-123)

●関心の源について突き詰めていくと、そこにあるのは、やはりひとつは「責任」だと思いました。より正確に言うと「責任感」です。責任を責任と感じるとそれに必要なものが見えます。真剣さも違ってきます。(pp.134-135)

●あることについて真剣にやっているとき、人に、「ふつう」はないんです。「好き」か「嫌い」かしかなくて「ふつう」はない。(p.137)

●アメリカのビジネススクールに行っていたとき、1000ページとか2000ページの本やケースを読む課題が毎週渡されました。そんなもの、アメリカ人だって、全部、読めませんからどうするかというと、目次とはじめの概略部分を読む、それから、太文字になっているところだけをばーっと読んでいったり、見出しは太字が多いから、見出しだけ読んでいったり。そうやって、ハイライトされたものだけ見ていって、要点を知るわけです。それから、特に大切そうなところや関心のあるところだけ、すこし丁寧に読む。おそらくは、いわゆる速読というものも、基本的には、同じ考え方によるものではないかと思います。
 まずは、先に要点を知るだけで、ものはずいぶん見えやすくなります。(p.144)

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