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『顔に降りかかる雨』

『顔に降りかかる雨』
桐野夏生
講談社文庫、1996/7/13、¥660(借)

1993年度江戸川乱歩賞受賞作。

親友のノンフィクションライター宇佐川耀子が一億円を持って失踪した、と言って彼女の愛人成瀬がチンピラを連れて私(村野ミロ)の家に無理矢理押し入り、耀子の捜索を強要される。捜索を進めるうち、死体愛好者・SM倶楽部、ネオナチなど話が複雑になり、真相はなかなか見えてこない。一件落着したかに見えた後も、もうひとひねりあって、最後にどんでん返しが訪れる。

話の展開に若干無理があり、乱歩賞というには少し水準が不足している感じがする。特に、最初に変な奴が来たらふつうすぐ警察呼ぶだろう、と思うのだが、それを言うと話が始まらないから言いっこなしというのではそもそも冒頭から構想が足りていない。

桐野夏生は多分初めて読んだが、初期の小説のためかもう少し構想を練れば面白かっただろうと思った。

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