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『あなたが年収1000万円稼げない理由』

『あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン』
田中和彦
幻冬舎新書、2007/1/30、¥ 756(BO¥350)

あまり期待できるタイトルではなかったが、古書店でぱらぱらとめくり、目次の「第二章 好きな世界が"ただの趣味"になっていないか」に引っかかり購入。自分の趣味の世界が仕事とは無関係で何が悪いというのか、と思ったため。章中小見出しで「意味のない資格は取っても無駄」とありながら、本文では「結論から言うなら、資格はただ持っているだけでは、それに意味があるかどうかは判断できない。要は使い方次第でどうにでも変わるものなのだ」(p.52)とタイトルと内容が微妙にずれていて、自分の疑問は解消しなかったが、著者の少し前のめりなところが微笑ましい。

本書の内容は、年収一千万を取るためには自分のスキルが最大限生かされる市場に自分を置いて、さらにそこで他人に代替されないような複数のスキルを持ちましょう、というもの。だからといって「あなたの年収がすぐに1000万円になるわけではない」(pp.6-7)ところがミソなのだけれど。

●能力や技術というものは、まわりのみんなも同じように持っているような場所で持っていてもただの人だが、ほかの誰も持っていないところに行けば、特別な人になれる。(p.41)

●私の好きな言葉のひとつに、日本映画界の巨匠・故黒澤明監督の、
 「みんな、自分が本当に好きなものを見つけてください。
 自分にとって本当に大切なものを見つけるといい。
 見つかったら、その大切なもののために努力しなさい」
 というものがある。(p.56)

●[あるベンチャー企業の]社長は応募者に対して、まず「あなたの夢は何ですか?」と聞くことにしている。そう聞かれて、すぐに自分の夢を答えられない人は、その時点でアウトらしい。[略]
 次に「その夢は、何年後に実現できますか?」と尋ねるそうだ。そこでまた、期限を答えられなかった人はアウト。[略]
 さらに、夢の期限を答えられた人の中で、5年とか10年とか、3年以上かかると答えた人には、社長は、「3年以内にその夢を実現するとしたら、何が必要になりますか?」とたたみかけるのである。すると、やはり半分は答えられなくて、脱落。で、そこまで答えてきた人に、最後に、「では、そのために今年何をしようと思っていますか?そして、それは、うちの会社で働くことに合致しますか?」と問うそうである。
 それにきちんと答えてくれれば、合格、10人に一人くらいまで絞れるそうである。[略]
 その社長が言うには、「時間に甘えを持っている人は、なかなか物事を成し遂げられないんですよ。それは、日常の仕事でも同じです」[略]。(pp.122-124)

●「納期のある夢」こそ、なりたいものになるための原理原則(p.131)

●安定は不安定で、不安定こそ安定(p.138)

☆旅客機は安定しているが気流の変化に弱く、戦闘機はもともと不安定に作られているから、気流の変化にむしろ対応しやすく安定する、とのこと。

●自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ(p.183)


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