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大沢在昌 講演『デジタルと紙が併走する時代』

11/07/07
演題:『デジタルと紙が併走する時代 〜作家が考えること、できること』
講師:大沢在昌
主催:東京ブックフェア

東京国際ブックフェアの基調講演。
最近電子書籍関連でIT企業から印刷会社まで幅広く出展しており、
また、本が20%オフで買えることもあり、趣味と実益を兼ねて見学に行く。
今回も招待券が送られてきて、無料講演なので聴講した。

・震災被災地の書店は現在バブルで、大変よく売れている。
 今売れているのは震災関連の本。 ex.震災の写真集
 →被災者はこれまで自分の回りで起きたことしかわからず、
  ようやく今全体像はどうだったのか知りたいという余裕が出てきた。
・2010/2〜2011/4までほぼ日刊イトイ新聞に新宿鮫の10冊目を連載。
 →連載することで紙の売れ行きも向上することを期待。
  シリーズが長くなると、読まない人が増える。敷居が高くなり新規読者が増えない。
  紙の連載では反応がほとんどないが、ほぼ日では感想メールが沢山来た。
  →新しい読者の開拓に成功。

・電子書籍と書店の現場
 ・今は本が多すぎる。→何を買って良いか分からない。
   書店員もバイトで知識がない。
   →書店員のプロ化が唯一の解決策。
  今東北では家族全員で本を大人買いしている。
   住宅事情が違うこともあるが、東京ではある程度処分せざるを得ない。
   →ブックオフが栄えて新刊書店が苦しむ。
 ・電子書籍の専用端末を買う人は、沢山DLする人という統計がある。
  →リーダーが爆発的に売れるのではなく、気がつくと2割の人が
   持っている、というイメージ。
 ・出版社の電子書籍への対応は防衛的で、本気に見えない。
   関係者が利益を生む体制ができて、本気で電子書籍で稼ぐことになれば
   みんな電子を買うようになり、ブックオフは駆逐される。
 ・電子書籍と紙の本は別のマーケット
   電子に喰われるよりブックオフに喰われる方が被害が大きい。
 ・電子書籍で読者の動線を作ることが重要。どうすればよいかまだ分かっていない。

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