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『海炭市叙景』

『海炭市叙景』
佐藤泰志
小学館文庫、2010/10/6、¥ 650(有隣堂亀戸店)

以前読んだ岡崎武志の『読書の腕前』で取り上げられていていつか読もうと思っていた。長らく絶版だったが、映画化を機に復刊されたので買った。

函館市をモデルにした海炭市を舞台に、そこに住む人々の物語を描いた18の短編を集めたもの。『読書の腕前』でも触れられた冒頭の「まだ若い廃墟」は、全編の中で最も印象的な物語ではあるが、本書全編にわたる暗い調子を決定づけている。本書のトーンが暗いのは、海炭市の人々の生活をそのように描いているからという理由と同時に、著者の心中も同様に暗さに覆われていたためではないかと感じた。これが彼の絶筆になったからそう感じるだけかもしれないけれど。


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