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『デフレの正体』

『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』
藻谷浩介
角川oneテーマ21、2010/6/10、¥760

「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の並、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ」(p.268)というのが、著者の一貫した主張。

人口動態が団塊の世代を頂点としてピラミッド型から逆ピラミッド型に変わり、生産年齢人口の絶対値が減少を始めることで、日本の内需規模が縮小する。供給側はその供給規模を保ったままであるので、価格が維持出来ず、構造的なデフレとなる。

一読して思わず、なるほど、と思ったが、すでに経済学的に多岐にわたって本書に対する批判が行われており、著者の旗色が悪い状況のようだ。

特に、菅原晃が下記ブログで詳細に批判を展開している。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-401.html

ただ、以前ソニーの出井氏の講演を聴いたとき、これからの世界の経済規模は、各国の人口にほぼ比例する時代になる、と言う話があったので、「デフレ」と結びつけなければ、「人口が減れば経済規模は小さくなる」という普通の話として読むことができるのではないか。

菅原の著書『高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門II 』も合わせて読みたい。


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