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『デフレの正体』

『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』
藻谷浩介
角川oneテーマ21、2010/6/10、¥760

「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の並、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ」(p.268)というのが、著者の一貫した主張。

人口動態が団塊の世代を頂点としてピラミッド型から逆ピラミッド型に変わり、生産年齢人口の絶対値が減少を始めることで、日本の内需規模が縮小する。供給側はその供給規模を保ったままであるので、価格が維持出来ず、構造的なデフレとなる。

一読して思わず、なるほど、と思ったが、すでに経済学的に多岐にわたって本書に対する批判が行われており、著者の旗色が悪い状況のようだ。

特に、菅原晃が下記ブログで詳細に批判を展開している。
http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-401.html

ただ、以前ソニーの出井氏の講演を聴いたとき、これからの世界の経済規模は、各国の人口にほぼ比例する時代になる、と言う話があったので、「デフレ」と結びつけなければ、「人口が減れば経済規模は小さくなる」という普通の話として読むことができるのではないか。

菅原の著書『高校生からのマクロ・ミクロ経済学入門II 』も合わせて読みたい。


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『R.O.D 7』

『R.O.D 7』
倉田英之
集英社スーパーダッシュ文庫、¥520

外伝。『紙福の日々』は、読子とねねねが神田古書街で本を探したり、店番をしたりする。古書センターの地下にトトブックスという謎の古書店があるという設定で、別の古書店の店番中に起こる事件は人情話。
『少年時代』は読仙社の四人組が闇社会から「おばあちゃん」に拾われるまでの話。

本編書けなくて外伝に逃げたんじゃないかと思わせるが、本に関わる話に戻ったのはよかった。

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『R.O.D 6』

『R.O.D 6』
倉田英之
集英社スーパーダッシュ文庫、¥520(L)

読子、ナンシー読仙社に拘束。ジェントルマン単独行動に。
ねねねは一応出てくるが、もはや端役扱いでいてもいなくてもいい。

広げた風呂敷の収まりがつかなくなりつつある印象。

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『R.O.D 5』

『R.O.D 5』
倉田英之
集英社スーパーダッシュ文庫、¥520(amazon¥251)

読仙社によるロンドン急襲女王誘拐。ファウストが読仙社に持ち込んだグーテンベルグペーパーの奪回作戦のため読子北京潜入、ナンシー登場。

風呂敷がだんだん大きくなり、読書の話から離れてアクション物になっていく。

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『私の神保町』

『私の神保町』
紀田順一郎
晶文社、2004/10/10、¥1,890(L)

時間つぶしになるような本を図書館で探していて、目に入ったので借りた。

1960年代から2000年代初頭あたりの、古書業界の変遷や著者個人の体験、業界の有名人に関わるエッセーなど。ブックオフやインターネットが猛威を振るう前の古き良き時代の空気を伝えている。

古書籍の世界は、反町[茂雄]によるとおおざっぱに「古書籍」「古書」「古本」の三つに分かれる。「古書籍」は大宝2(702)年から明治10(1877)年頃までに製作された書物、「古書」は明治10懇ろから昭和20(1945)年までに出版された書物、「古本」はそれ以降のものとする。戦後も半世紀以上を経た今日、「古本」の概念も細分化の必要があるといえるが、この三分法はいちおう業界の常識とされており、それにしたがって営業主体も「古書肆(こしょし)」「古本屋」に分けられる。(p.218)

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