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『R.O.D』

『R.O.D』
倉田英之
集英社スーパーダッシュ文庫、2000/7/14、¥520(L)

大英図書館の秘密エージェントでザ・ペーパーと呼ばれる読子リードマンは、女子高生作家菫川ねねねの在籍する都立垣根沢高校に産休教員の代わりに赴任する。読子はねねねのファンで、一目会うためだけに同校に赴任したが、そこでねねねの誘拐事件に遭遇し、解決するために後を追う。

紙を武器に変えてた戦う特殊能力の持ち主で、ビブリオマニアという設定の主人公で、本への愛があふれている。読子がエージェントになった経緯の一端は明らかにされるが、まだ何かありそうな感じ。

本が好き。 死ぬほど好き。

ページをめくると漂ってくる、かぐわしいインクの香り。
試行錯誤を繰り返して高められた印刷技術は、まさに芸術。
純白の紙は、文字たちが美しく円舞曲を踊るステージ。
そしてそれらが織りなす、幾億もの物語。
叡知、欲望、苦悩、歓喜、憎悪、悲嘆、驚愕、人間の中にある全ての情熱が、そこには記されている。
手の中におさまる紙の束に、本物の宇宙をもしのぐ無限が眠っている。
私たちは、ページを開くだけで、その無限に飛びこんでいける。
心を包みこむ喜びの波。陶酔に身を委ねながらも、目は紙面から一時たりと離れない。話すことができない。
いつしか私はこの世界と別れ、紙とインクの中へと沈んで・・・。

本が好き。
大好き。(pp.10-11)


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