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『読書は1冊のノートにまとめなさい』

『読書は1冊のノートにまとめなさい』
奥野宣之
ナナ・コーポレート・コミュニケーション、2008/12/5、¥1,365(L)


『情報は1冊のノートにまとめなさい』の著者が本の読み方についてもノートにまとめることを提案した本。
『情報は~』を見たときに、ノートにまとめること自体は簡単でも、事後にそれを整理するためにPCを使う等結構労力を使うなあ、と思った記憶がある。
本書も、ほぼ同じメソッドを使っているが、「インストール・リーディング」と名付けたところが目新しい。所々自分でも真似のできそうな部分があり、その点については実践してみたい。

読書メモを手で書くのはキツい、と思う人は多いでしょう。[略] それでも、続けているのは十分な見返りがあるからです。感想や本の抜き書きを残すことはただの作業ではありません。確実に将来のアウトプットの種になるのです。 思考とはガスのようなものです。あると思っても、あっという間に霧消してしまうし、そのままではどんな考えなのか自分でもわからない。(p.24)

書くことを継続するコツは三つあります。
ひとつは習慣化で、寝る前の歯磨きを続けると、かえってしないほうが苦痛を感じるのと同じです。
もう一つは、見返りを大きくすることです。
「本に書いてあったすてきな言葉を簡単に参照することができた」「以前読んだ本の読書ノートからアイデアの核心を得た」。こういうことを実感できれば、誰でも読書ノートを付けるようになります。そのほうが結果的にラクだからです。
三つ目は自己流のアレンジです。[略] 自分のやりやすいように、続けやすいようにどんどんアレンジしていくのがポイントです。そのほうがノートに愛着もわくし、確実に使いやすくなります。(p.25)

本を読み終わったら、買うきっかけになった書評をもう一度見たくなる場面がよくあります。そんなとき[略] ノートに貼い付けて保存しておくと、すぐに見返すことができる。こうすれば、自分の考えと比較することによって、ほんの内容を多角的に見ることができるのです。
それに、購入前に読んだ書評をもう一度読むことで、「この人のすすめる本はこれからもチェックしておこう」と決めたり、「この書評家はぜんぜん自分と合わない」とわかったりする。これは意外と大きな収穫です。今後の本選びにも活かすことができるでしょう。(p.69)

検索では、オンライン書店以外に、「新書マップ」がおすすめです。(p.73)

著者は普通、本を何冊も出すことができないので、自分の「本の中で紹介する本」は、著者にとって、とっておきの本であることが多いわけです。(p.78)

僕は [メモ書き] 程度でも「読書ノートの効果はある」と断言します。継続することが第一のハードルだからです。何年、何十年と続けることができることができるシステムを運用してはじめて、参照したり、詳しい読書ノートを作ったりといった応用が利くようになるのです。だから、「継続できること」はすべてに優先します。(p.83)

人に教える目的で本を読むとよく身につく、という説があります。(p.85)

自分に取って本当に役立つ知恵や言葉を咀嚼して、吸収していくことがいちばん大切です。
逆の言い方をすれば、自分にとって不要な情報は思い切って捨ててしまってもいいのです。必要なことだけに着目し、それを自分の体に落とし込むことこそ重要なのです。
ならば、読者ノートに書く感想が「ひと言」だっていいはずです。
自分が本のどこに共感したのか、それに対してどう感じたか、それだけにフォーカスするのです。つまり
・「自分にとって」重要な内容(本の引用)
・そこで発生した「自分の考え」(本の感想)
の二点にフォーカスします。(p.88)

ペンでチェックしておいた箇所のうち、もう一度読んでも「おお」と思うところだけを抜き書きし、コメントをつけておく。僕は「ねぎま式読書ノート」と名付けた独自の方式でこれをやっています。ルールは、抜き書きには「●」、感想や補足説明等の自分の言葉には「☆」をそれぞれ付け、交互に書いていく。(p.99)

本を抜き書きすると、わざわざ自分の感想や考えを書かなくてもいいような気がしてきます。[略] でも、そこをぐっと堪えて、いまの自分の言葉を書いておくことが大事なのです。なぜ、その文を抜き書きしたのか、自分の考えを保存しておくことは貴重な資料になるからです。(pp.109-110)

[本を捨てることは] 最後の別れになってしまう可能性があるからです。
だから、せめて読書ノートという「語らいの記録」を残しておくことがその慰めになります。読書ノートだけが本と自分との関係の証明になるわけです。
重要なのは本自体より「読書体験」のほうです。
どの本が自分を作ったのか。これがわかっていると、落ち込んだり、切羽詰まったときにも、本が心の支えになってくれます。
僕の場合はアランの『幸福論』がそれにあたります。ほかにもあるけれど、一冊だけならこれです。(p.114)

わかりやすく言えば、「本にこう書いてあった」というのが「情報の摂取」。「本にこう書いてあったのを私はこう受け取った」「それをきっかけにこう考えた」というのが「読書体験」と言えます。(p.118)

情報がいくらあっても、アウトプットをやらないと体系的な知識にはならないわけです。
つまり、人はよく知っているからしゃべったり本を書いたりできるのではなく、講演したり文章を書いたりするから、より高度に「知る」ことができる。
その意味では、読書ノートを書いたときに、「どの部分を抜き出すか」それにどうコメントを書くか」と考えたことはれっきとしたアウトプットになります。(p.121)

記事の書き手の印象や考え、解釈は地の文、「書き手由来」ではない台詞や引用はカッコの中。これは新聞や雑誌の記事によく使われているフォーマットです。評論やノンフィクションでも、よく見かけます。(p.148)

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ意外の何ものでもない」
ジェームス・W・ヤングは『アイデアのつくり方』(阪急コミュニケーションズ)の中でこういっています。(p.150)

いま仮に新刊書店で、あるテーマの本を探そうとすると、たいてい誰もがみんな同じ本にめぐり合うことになります。手に入る本は限られているからです。それに最近刊行された本はみんな、時代の精神のようなものに共通の影響を受けています。結果インプットに差異は生まれません。
ところが、定期的に古書店に通っていると、現在とは全く異なったものの見方に「不意に」出合うことができるのです。そのインプットのランダムさが、発想を飛躍させてくれます。(p.168)

疲れにくいイス:岡村製作所コンテッサ(p.203)

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