『「古事記」の真実 』
『「古事記」の真実』
長部日出雄
文春新書、2008/8/20
古事記の真実とは言いながら、その真実を追究するというよりは、著者の古事記紀行といった趣の本。
日本書紀は国の正史で漢文、古事記は天皇個人が編んだ私的歴史書でやまとことば、といったことや、額田王女性説などは興味深く読んだ。
また、大友皇子の中国的政治に危機感を抱いた大海人皇子(天武天皇)が、天照大神を中心とする国風の政治を実現するために壬申の乱を起こした、という説も、面白く考えさせられた。
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