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『千里眼』

『千里眼』

松岡圭祐
小学館文庫、2000/4/1、¥657(BO¥400)

元航空自衛隊F15パイロットでカウンセラー岬美由紀は、横須賀基地から発射されようとしているミサイルを阻止するために、上司の友里佐知子と共に米軍基地へ赴く。その裏で進行する恒星天球教の陰謀にまきこまれ、解決すべく活躍する。

カウンセリングや人の表情からその考えを読んでいく、という『催眠』でも用いられたテクニックを駆使したストーリーは、著者の得意な分野なのだろう。しかし、あまりに使いすぎると少し信憑性に欠けるきらいがあるので、もう少し控えめにしたほうがよかったと思う。また、後半の恒星天球教の教祖が登場してからの展開は、ちょっと現実離れしていて少し残念。

友里はそっけなくいった。「わずか三秒で深いトランス状態に入る自己催眠法。つまりたんなる入浴ね」[略] 「たしかに自立訓練法が時代遅れだっていう、あなたのお考えは正しい部分もあります。シュルツが自立訓練法を考えだしたのはずっと昔のことです。その当時は人間に取って最もリラックスできる行為、すなわち入浴というものがいつでもできるわけではなかった。すきなときにお湯をわかし、すきなだけ入ることができなかった。だから解消しないストレスもあった。でも現代ではちがうんです。お風呂に入ることで、最大限に深いトランス状態に入ることができるんです。たあみんながそのことを、意識していないだけの話です」(pp.247-248)

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