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『二酸化炭素温暖化説の崩壊』

二酸化炭素温暖化説の崩壊
広瀬隆
集英社新書、2010/7/16

第一章で二酸化炭素温暖化説がかなりいい加減な説であることを延べ、その後第二章で二酸化炭素に責任をかぶせることで、本来環境を破壊しているヒートアイランド現象、原発の問題が隠蔽されている、と主張する。
本書のタイトルは二酸化炭素であるが、実は主張したいのは「原発は危険」、という著者の昔から一貫した信念なので、二酸化炭素は主題ではなく、前説のような扱い。

著者の温暖化自体に対する立場は今ひとつはっきりしないが、まとめると
1. CO2濃度は一貫して増加しているのに対して、気温は1970年代、2000年代は寒冷化しているので、CO2を原因とするのは無理がある。
2. 百年単位の温暖化傾向は、CO2濃度が高くなる前から起きている。
3. C02よりも水蒸気の方が温暖化への寄与が大きい。
4. さらに太陽黒点、地軸の変化などの要因を加えれば、C02の寄与度は限りなく小さい。
5. 千〜万年単位の長期的温暖化は地球の周期的な気候変動による傾向的な変化。
といったもの。クライメートゲート事件にも触れ、最近の欧米の対応が述べられている。

後半の原発関係になると、思い入れが強すぎるのか、根拠が必ずしもはっきりしない主張が混ざるので、若干信憑性に欠ける。

ポスト京都議定書となるCOP16がメキシコで開幕したが、 クライメートゲートでCO2温暖化説の基礎資料が捏造であるとわかった今、協議が難航するのは当たり前という気がする。

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