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楠木建 講演

演題:「ストーリーとしての競争戦略〜優れた戦略の条件〜」
講師:楠木建、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
主催:夕学五十講

演題にもなっている「ストーリーとしての競争戦略」の著者による講演。
よくできている戦略は分析的ではなくシンセシス(綜合)であり、面白い話であればうまくいく、という内容。
「仙台のコギャル」仮説は面白い話だと思った。渋谷のコギャルはストーリーを理解した上でコギャルファッションをするが、仙台のコギャルは雑誌などで部品だけをまねるので、やりすぎてしまう、ということ。企業も同じで、まねをする方はまねをしすぎて失敗する、という仮説。

確かに話はそれなりに面白いのだが、自分で一度もビジネスの現場にいたことがない、と言ったり、ユニクロの柳井社長に「俺たちは実際にビジネスをやっているんだ」と言われた、というように、結局のところ、学者の机上の空論の域を出ていないのではないか、と感じた。

楠木氏は、面白いストーリーができていればうまくいく、という考えを持っているが、実際には、その時その時で仮説を立て、試行錯誤してうまくできた道筋を逆にたどると面白いストーリーになっていた、というのが事実なのではないか。
また、「中国へ進出せざるを得ない」という経営判断を下している経営者に対して、「話が面白くないんだよ、死ね、と思う」などと発言するなど、全体的に上から目線で、現にリスクを取って事業を営んでいる経営者に対する敬意が欠如していると感じた。

最後に、「柳井社長は楠木氏の著書にどのような感想を言ったか」という質問に対し「柳井氏は無駄なことはしない人なので、読んでないだろう」と回答した。著者本人が自著を「無駄な本」と言うものを、親切に読む義理もないので、本の購入は見送ることにした。「お前みたいな奴に読んで欲しくねえ」とでも言われるだろうけど。ふふん。

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