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打ちのめされるようなすごい本

打ちのめされるようなすごい本
米原万里
文春文庫、2009/5/10

ロシア語通訳翻訳家だった米原万里の、1995年から2005年までの書評と、読書日記。
本書は、「打ちのめされるようなすごい小説」という項目があるが、それを含め、「打ちのめされるようなすごい本」を紹介するという体裁をとっている。しかし、当然ながら、これだけ多くの本を、しかもそれぞれ米原が「すごい」と思う本を紹介している、本書自身が「打ちのめされるようなすごい本」になっている。
紹介されている本をすべて読みたくなるが、とうてい自分の能力では踏破できないだろう。世の中は不公平にできている。
米原は思想的に左翼で、本書でもそれを感じさせる部分は多々あり、自分とはかなり傾向は異なるが、それを考慮に入れても、読んで良かったと思う。

自身の癌治療法についても様々な関連書の紹介や、自分で試したことを書いているが、これだけ知識も知性もそなえた米原が、怪しげな民間療法に頼ってしまい、命を縮めたように見える。なぜそこまで焦ったのか、気持ちはわからなくはないが、とても残念に感じた。

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