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沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉

沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1〉
夢枕獏
徳間文庫、2010/2/5

804年、沙門空海が遣唐使の一員として密教の奥義を学びに唐に渡った。同じ頃、唐の都では猫の妖怪が出るようになる。

〈巻ノ1〉では、空海が国際都市長安を歩き回り、ペルシア人と仲良くなったり、遊郭のようなところにいったりする。その後、猫の妖怪と語り合うところまで。空海とは別に、綿畑から妖しいものが起き上がってきたりする。
空海は、大抵彼と共に唐に渡った橘逸勢(はやなり)と行動を共にする。逸勢は一種の狂言まわしの役で、『陰陽師』における安倍晴明と源博雅の関係に相似している。むしろ、『沙門空海』は、『陰陽師』の舞台をそのまま長安に移したものといっても差し支えないくらい似ている。夢枕の語り口が、中国だからといって特に変わっている訳ではないので、しばしば、安倍晴明と源博雅が長安で事件を解決していると錯覚した。
話の内容は非常に面白く、〈巻ノ4〉まで一息に読んでしまうくらいだったので、人物造形の点で、空海のキャラが晴明とかぶってしまい、少し残念。

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