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第154回TOEIC結果

10/05/30
第154回TOEIC
Form:4GIC9
Score: L495 R490 T985
LAM: 100 90 95 98
RAM: 100 100 100 93 100

Listeningで4問誤答。
Readingで2問誤答。
合計6問誤答。

過去自己最高(2000年940点)をあっさり更新。
Abilities Measuredを見ると、間違いが結構ある割に、点数が出ていた。
940点の頃に比べ英語の勉強時間は圧倒的に少ないし、今回受けた時点では900点前後という感覚だったので、この点数は意外。

英語の実力というより、受験前に一通り読んだ祥伝社文庫のTOEICシリーズが効いた気がする。
澄子本最強ということか。

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考えない練習

考えない練習
小池龍之介
小学館、2010/2/14

講演を聴いたのに合わせて読んだ。
帯にある「新聞、TV、ネットで大反響」のキャッチほどの内容であるかはよくわからない。
本書第3章の池谷裕二と小池の対談が面白かった。

避けたいのは、自分がいま「ムカついている」ことを取り上げて、あれが気に入らない、これが気に入らないと描くことです。[中略]描くことによって、イヤな物を世の中から減らしたいと思っているのかも知れませんが、結局は自分の心に碇のエネルギーを焼き増しさせ、ストレスを増やし、心身ともに悪影響を与えるだけです。 そうではなく、良かった映画や良かったお店のことだけ、それも読んだ方が「読んでためになったな」と思えるような情報を書くように心がけることです。自分が好ましいと思っていることだけ書いて、ネガティブなことは絶対に書かないことです。(p.115)

ほほえみは、相手を承認していますよ、という受け入れのメッセージでもありますね。(p.213)

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小池 龍之介 講演

10/06/16
演題:「自己洗脳の罠の外しかた」
講師:小池 龍之介
主催:夕学五十講

縁起、識、無明の話。
話の内容は、(脳科学+宗教)/2のような感じ。
内容自体より、静かな話し方に終始することで、聴衆の注意を引く話し方が参考になった。

いつもに比べて、女性のお客さんが多かった。

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祝、小惑星探査機「はやぶさ」地球帰還

http://hayabusa.jaxa.jp/

100613hayabusa
和歌山大学宇宙教育研究所ustream中継capture画像。

100613earth
はやぶさラストショット (c)JAXA

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自壊する帝国

自壊する帝国
佐藤優
新潮文庫、2008/10/28

「獄中記」「国家の罠」の著者、佐藤優が、外務省ロシア課の職員としてモスクワ駐在時に見た、ソ連崩壊を描いたノンフィクション。
「国家は崩壊することがある」という冒頭の一文が、自ら経験したことを述べる自信を物語っている。外務省に入省した経緯、モスクワ大学への留学とそこで出会った親友、改革派・守旧派双方の有力政治家との交流、リトアニア独立に貢献して叙勲された経緯、など退屈することなく読み進めた。
時系列的に見ると、「獄中記」「国家の罠」の前史といった位置づけになる。

[アレクサンドル・カザコフ]「プロテスタンティズムというのは抵抗者の思想だろう。カトリシズムに対して抵抗しているので、積極的に何かを主張しているわけではない」「プロテスタンティズムは基本的に壊しの思想だ。[中略]彼らは基本的に何かを内側から創り出すことができない」(p.172)

「帝政ロシア時代にも分離派出身の技師や労働者は結構いた。それから商人に多い。帝政ロシアのモロゾフ財閥の分離派だ」
「モロゾフ一族の一人が日本に亡命し、お菓子屋を作った。モロゾフという会社で、今もロシア風のチョコレート菓子(コンフェエート)を作っている」[中略]
私はモロゾフのチョコレート菓子を土産にし、日本の食文化にロシアが入っている例としてロシア人に説明すると、とても好評だった。北方領土を訪れるときもモロゾフのチョコレート菓子をもっていった。外交の世界で食に絡む話はよい小道具になる。(p.213)

[シュベード自由民主党副総裁]「ユートピアとか怨念で動くような政治はロクなものじゃない。政治はもっといい加減なものなんだ。だから政治に関わる人間はもっといい加減にならなくてはならないんだ。権力とカネは交換可能なんだ。その場、その場で臨機応変の対応を積み重ねていく。それでいいんだ」(p.416)

また、情報源である高官だけでなく、秘書官や電話交換手やタイピストと親しくしておくことが重要だ。私は秘書官や電話交換手の誕生日には必ずシャンペンを届け、高官の事務所の女性職員に大しては3月8日に国際婦人デーに必ずバラの花と口紅を贈った。このように陰徳を積み重ねておくと、いざというときに上司に電話をつないでもらうことができるのである。(p.442)

一般論として、機微な情報を得る場合、留意することは二つだけだ。第一は、その人物がこちら側が必要とする情報をもっているかということだ。[中略]第二は、その人物が知っている情報をこちらに性格に伝えてくれるかである。(pp.446-447)

ソ連崩壊により東西冷戦が集結してから十五年が経つのに、いまだ日本の論壇には「左」、「右」という「バカの壁」がある。これを打ち破るために、書き手と編集者が少しだけリスクを冒す必要があると考えるのだが、私の意見に賛同し、実際にリスクを負う編集者がここで名前をあげた編集部にはいる。日本国家と日本人が生き残るために活字文化の役割は重要と思う。(p.524)

人間は易きに流れるものである。そこで、私は小説を独房に持ち込まないことにした。そして、学術書を中心に220冊を読んだ。読書をするとともにB5版のノートに、書籍からの抜き出し、それに関連したメモ、手紙の下書き、語学や数学の練習問題の解答案、思索メモなどをつづった。ノートは全部で62冊になった。(p.529)

ほんとうによい本には独得の魔力がある。友人にその本を読ませたくなるのである。ソ連時代、書籍の刊行も計画経済に組み込まれていたので、本を重版することはなかった。そこで、ロシアの知識人はよい本が出ると、同じ本を5冊も10冊も買う。そして、その本を喜んで読むような友人に寄贈するのだ。そのときにカネは取らない。私にもその習慣が伝染し、いまでもよい本を見つけると2、3冊購入し、友人に送る。ちょうど仔猫が生まれると、一匹一匹を誰のところに預けるのがその仔猫にとって幸せなのかを考えるときの感覚に似ている。そういう場合、決して対価は受け取らない。このようにして、知的情報の流通に関して、商品経済と異なる領域を意図的につくることが、経済合理性のみに拘束されるのではない思想の自由を担保する上で重要と私は考えている。(p.562)

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国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて
佐藤優
新潮文庫、2007/10/1

日露北方領土交渉に関する背任容疑で、鈴木宗男議員に連座して逮捕起訴された元外務省員佐藤優による、逮捕に至る背景を描いた著作。
橋本・小渕・森内閣で交渉が進められた北方領土交渉が、小泉内閣の誕生による外交方針の変更により、頓挫していく様と、それによってどのように背任事件が作られ、鈴木・佐藤が犯人として東京地検特捜部のターゲットにされていくかが、緻密で冷静な状況分析に基づいて語られる。
佐藤によれば、森内閣までの平等配分による社会形成から、小泉内閣での傾斜配分による社会形成へと大きく方針が転換したことにより、第一に日本外交潮流が変化し、第二にナショナリズムが昂揚し、第三に官僚支配が強化された(p.152)。そこで、それまでの方針を精算するために「国策捜査」が必要であり、たまたまそこに鈴木宗男議員がいた、ということになる。
関係者の実名をあげて事実関係を記述している点で、真実味はあるのだろうが、あくまで佐藤の視点からみたストーリーだということは頭に入れて読まなければいけない。

最近、佐藤の著作が乱発気味で、出版界にもてはやされて消費されてしまうのが心配だが、彼の圧倒的な経歴の前に、他の論壇知識人は歯がたたないのではないか。

また、本書の解説を川上弘美がしているのだが、佐藤の文体からのギャップが大きすぎてついていけなかった。もう少し人選を考えればよいのに、と思った。

イリイン氏を偲びながら、私は自分自身に「人間はまず内側から崩れる。決して自暴自棄になっては行けない。常に冷静さを失わないことだ。この独房が人生の終着駅ではない。最も重要なのは自分との闘いだ」と言い聞かせた。(p.34)

人間には学校の成績とは別に、本質的な頭の良さ、私の造語では「地アタマ」があるということを私はソ連崩壊前後のモスクワ体験を通じ確信するようになった。鈴木は類い稀な「地アタマ」をもった政治家だった。(p.49)

私は、「[鈴木]先生、私はこれでもクリスチャンですから自殺はしませんよ。それよりも以前に鈴木大臣が『俺は騙すより騙される方がいいと考えているんだ』と言ったのに対し、私は『いいや、騙されてはなりません。他人を騙してでも生き残るのが政治家でしょう』と反論しましたが、今、このギリギリの状況で、私は先生の言うことが正しかったと思っています。私は、『政治家は本気では一人しかつきあえない。テーブルは一本脚でもその脚がしっかりしていればいちばん強いんだ』という話をしましたが、これは今でも正しいと思っています。」(pp.52-53)

過去の経験則から、私は利害が激しく対立するときに相手とソフトに話ができる人物は手強いとの印象をもっている。その意味で、この検事の方は相当手強そうだー。(p.56)

政治家は長時間待たせた客のことを決して忘れていたわけではない。内心では何時間も待たせて済まないと思っている。私は逆転の発想で、待ち時間が増えることは、その政治家に対して貯金をしていることと考えるようにした。(p.124)

ロシア高官達の気遣いはとてもありがたかった。こういうときは生真面目な返答をしてはだめだ。ユーモアで切り返す必要がある。
「僕は元気だ。世の中の政治家は、とてもよい政治家とよい政治家に分けることができる。橋本龍太郎、森喜朗はとてもよい政治家で、僕はとても尊敬している。フリステンコもよい政治家で、僕はとても尊敬している。鈴木宗男もとてもよい政治家で、僕はとても尊敬している。それに較べて田中眞紀子はよい政治家だ。だから何も問題はない。よい外相に巡り会い、人生にはいろいろなことがあると思っているだけだ」
ロシア人はみんな大笑いした。「嫌い」という言葉を一言も使わないで、私の気持ちを率直に伝えることができた。(pp.130-131)

田中女史が国民の潜在意識に働きかけ、国民の大多数が「何かに対しておこっている状態」が続くようになった。怒りの対象は100パーセント悪く、それを攻撃する世論は100パーセント正しいというに構図式が確立した。あるときは怒りの対象が鈴木宗男氏であり、あるときは「軟弱な」対露外交、対北朝鮮外交である。(p.152)

私が見るところ、ナショナリズムには二つの特徴がある。第一は、「より過激な主張が正しい」という特徴で、もう一つは「自国・自国民が他国・他民族から受けた痛みはいつまでも覚えているが、他国・他国民に対して与えた痛みは忘れてしまう」という非対称的な認識構造である。ナショナリズムが行き過ぎると国益を毀損することになる。(p.152)

情報専門家の間では、「秘密情報の98%は、実は公開情報の中に埋もれている」と言われるが、それを掴む手がかりになるのは、新聞を精読し、切り抜き、整理することから始まる。情報はデータベースに入力していてもあまり意味がなく、記憶にきちんと定着させなくてはならない。この基本を怠っていくら情報を聞き込んだり、地方調査を進めても、上滑りした情報を得ることしかできず、実務の役に立たない。(p.241)

『国民の知る権利』とは正しい情報を受ける権利も含みます。正しくない情報の集積は国民の苛立ちを強めます。閉塞した時代状況の中、『対象はよくわからないが、何かに対しておこっている人々』が、政治煽動家(デマゴーグ)に操作されやすくなるということは、歴史が示しています。(pp.495-496)

「二十歳くらいまでに身についた正確はそう簡単に変わるはずがない。佐藤の性格はマスコミよりも俺[滝田敏幸]たちの方がよく知っている」(pp.514-515)

沖縄には独特の人間観がある。一人の人間に魂が複数あるのだ。その一つひとつの魂が個性をもっており、それぞれの生命をもっている。一人の人間は複数の魂に従って、いくつもの人生を送ることができる。複数の魂によって多元性が保証されている。魂の数だけ、真理もあることになる。(p.522)

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