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泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部

泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部
酒見 賢一
文藝春秋、2007/2/25

孔明出盧から長坂坡の戦いまで。
三国志演義でスーパーヒーローに描かれている孔明の術が正史の三国志からありえないことに突っ込みを入れつつ、第一部に引き続き酒見的解釈で描く。時事ネタもいろいろちりばめられているので、相当深く読まないとたぶんすべてはわからないように書かれている。

「先のことをまったく考えないその場の人気取りの発言により、結果として民衆に塗炭の苦しみをなめさせたのは確かに劉備一人の罪である」(p.276)
「劉備の大衆迎合のポピュリズムが当たって、支持率が過去最高の70パーセントくらいに上がっただけである。残り30パーセントは劉備劇場に乗せられることがなかった現実主義の金持ちである」(p.278)

このあたりは、本書が書かれた時期から○○劇場と言われた某元首相のことを書いていると想像できるが、○○を言い換えれば、そのまま現在の状況にも当てはまるところが、酒見の洞察のなせる技と言うべきか、人間は進歩しないものだと言うべきか、いずれにしても面白い。

長坂坡までで一冊使うペースだと、この先いったいどれくらいかかるか、想像ができないが、次も楽しみに待てる本。

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