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坂の上の雲(3)

坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)
司馬遼太郎
文春文庫、1999/1/10

子規は亡くなる。ロシアの圧力は日に日に強くなり、日本は開戦を決意する。好古は騎兵旅団長として遼東半島に上陸、北上する。真之は参謀として旅順口封鎖作戦を指導する。真之の同期広瀬武夫は作戦中戦死する。

子規が亡くなったところで、小説の質がはっきりと変化を見せる。それまでは、明治維新の空気というものを三人を中心に筆を進めることで描いてきた。しかし、これ以降、日露戦争という国家を中心とした話になり、好古、真之はどちらかというと端役扱いの展開となる。好き嫌いの分かれるところだろう。

この小説をどう書こうかということを、まだ悩んでいる。 子規は、死んだ。 好古と真之は、やがては日露戦争のなかに入ってゆくであろう。 できることならかれらをたえず軸にしながら日露戦争そのものをえがいてゆきたいが、しかし対象は漠然として大きく、そういうものを十分にとらえることができるほど、小説というものは便利なものではない。(p.39)

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