« 泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部 | トップページ | 坂の上の雲(2) »

坂の上の雲(1)

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
司馬遼太郎
文春文庫、1999/1/10

今まで司馬作品は読んだことがなかったが、テレビドラマ化されて世の中の流行になっているので読んでみた。

秋山好古、真之、正岡子規を中心に描かれる明治維新後の日本の物語。
一巻は、3人が松山で生まれてから、それぞれ東京に出て、好古が陸軍に入ってパリに留学するまで、実之が海軍兵学校を卒業するまで、子規が結核を患うまで、を描く。

まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている。(p.7)
ところがすぐ本教員の検定試験が大阪府庁でおこなわれるというので出かけてみると、これも簡単に合格してしまった。[中略]わずか数えて十七歳の学力だから、自分の力がさほどのものでないことはよく知っている。それが簡単に本教員になれたのである。(大阪とはまあ、なんと無学者の多いところじゃろ)と、おもった。試験成績は好古が主席であった。(p.29)
「あしは会うたことはないが、いまの世間では福沢諭吉というひとがいちばんえらい」 と、好古は著書をいくつかあげていったがこの返事は真之にも子規にも意外であった。[中略] 好古の福沢ずきは、かれが齢をとるにつれていよいよつよくなり、その晩年、自分の子は慶応に入れたし、親類の子もできるだけ慶応に入れようとした。そのくせ生涯福沢に会ったことがなかった。好古はおそらく、富裕な家にうまれていれば自分自身も福沢の塾に入りたかったのであろう。(p.159)

|

« 泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部 | トップページ | 坂の上の雲(2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40886/47264140

この記事へのトラックバック一覧です: 坂の上の雲(1):

« 泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部 | トップページ | 坂の上の雲(2) »