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フリーペーパーの衝撃

フリーペーパーの衝撃
稲垣太郎
集英社新書、2008.1.22

新聞記者が書いたフリーペーパーの衝撃、といった本。
「新聞ジャーナリズム」という言葉がやたら出てきて著者の意識のありどころが浮かんでくる。
無料日刊紙発行の妨害についての記述によって、日本の「ジャーナリズム」市場がいかに特殊で閉鎖的かが描かれているのは一読に値する。

・R25はオンからオフに切り替わる瞬間をねらって作られている。

発行日を木曜にしたのも、一週間のなかでのオンからオフへの切り替え日に合わせた結果だ。休み明けの月曜は気分がブルーだし、金曜になると彼らの頭の中は週末のプライベートでいっぱいになってしまうからだ。記事は政治、経済、国際、事件など堅いニュースのキーワードを、「そもそもなんだっけ?」という視点でやさしく解説するものにした。記事一本の長さは約800字。地下鉄ひと駅分の平均移動時間になる二分間で読み切れる長さだ。後ろのページに進にしたがって、、記事の内容はコンビニやテレビなど生活情報的なものに移る。これも、「オンからオフへの意識の流れ」に沿ったものだという。(p.42)

・有料誌も無料誌も読者の時間を広告主に売る。
(「メトロ」創案者のアンデション氏は)有料紙も無料紙も、同じものを売っている。貴社は読者が読むための記事を読者に提供し、その引き替えに読者から読むために費やす時間をもらう。その読者から得た時間を広告主に売っているにすぎない。記事が面白いから、読者はそれを読むための時間を割く。無料紙のビジネスも、広告主の手にあるのではなく、間違いなく読者の手のなかにゆだねられている。読者の信頼と時間をもらえなけれあ、広告主に売る者は何もないからだ。(p.114)


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