« 「世界征服」は可能か | トップページ | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 »

ビジネス法則の落とし穴

ビジネス法則の落とし穴
東谷暁
学研新書、2007.7.11

ウェブ2.0、ロングテール、80対20、ランチェスターなど今まで一世を風靡した「法則」を、それが本当に法則の名に値するかどうかを検証した本。特に、ウェブ2.0やロングテールには厳しく、ウェブ2.0はそもそもそれ自体定義があいまいで議論の前提になりえない、ロングテールはその提唱者自身がすでに説を撤回している、などと批判する。一方、ジャパネット高田に見られるような心理を使った広告は、その厳密性はともかく、有効であることは確かであると述べる。
社会哲学者カールポッパーの「法則の反証可能性=自分が発見した法則が正しいと主張するさいには、その法則が普遍的に見いだされるだけでなく、同時に反証が可能なものでなければならない」(p.237)という説を援用して、ビジネスでいわれる「法則」はほぼすべて法則の名に値せず、最大公約数的な意味で、「本当に『ビジネス法則』があるとすれば、どのような法則が勝利しようとも、それはたかだか一時の勝利にすぎず、さらに果てしない企業間の戦いが延々と続けられていくという法則だけである」(p.260)と結論する。

とりあえず世の中ではこういう「法則」がある/あった、ということを知るためには便利。内容は結構いいかげんなので、話半分で読むのが正解。

|

« 「世界征服」は可能か | トップページ | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40886/16350638

この記事へのトラックバック一覧です: ビジネス法則の落とし穴:

« 「世界征服」は可能か | トップページ | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 »