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七月大歌舞伎 NINAGAWA十二夜

2007/07/14 昼の部:歌舞伎座(1階7列32番)

斯波主膳之助/獅子丸実は琵琶姫:尾上菊之助 織笛姫:中村時蔵 
右大弁安藤英竹:中村翫雀 大篠左大臣:中村錦之助 麻阿:市川亀治郎 
役人頭嵯應覚兵衛:坂東亀三郎 従者久利男:尾上松也 
海斗鳰兵衛:河原崎権十郎 従者幡太:坂東秀調
比叡庵五郎:市川團蔵 舟長磯右衛門:市川段四郎 左大弁洞院鐘道:市川左團次
丸尾坊太夫/捨助:尾上菊五郎

蜷川幸雄が歌舞伎に翻案演出したシェイクスピア喜劇の十二夜で2年ぶりの再演。
嵐の中で難破して離ればなれになった双子の兄妹、主膳之助と琵琶姫。妹は流れ着いた先で男装して獅子丸と名を変え、小姓として左大臣に仕える。使者として左大臣が思いを寄せる織笛姫の屋敷へ行くと、織笛姫は獅子丸に恋をしてしまう。さらに獅子丸実は琵琶姫は左大臣に恋をする。複雑な恋の三角関係の行方はどう決着するのか、というのが主なお話。それに、織笛姫の堅物執事坊太夫に、女中頭麻阿たちがいたずらを仕掛ける、というお話がサイドストーリーとして演じられる。

歌舞伎とシェイクスピアと蜷川を足して3で割ったような劇。開幕直後の舞台上全面鏡の演出は、観客の予想をはるかに超え、歌舞伎の範疇に収まらない演出。また、音楽もチェンバロ(ハープシコード)を使ったりして下座音楽との融合が不思議な劇空間を生んでいる。
役者も普段の歌舞伎とは違った弾けた演技。菊之助の二役、早変わりはそのたびに観客から拍手。女形も出来るとは言え、5月のお富とは比較にならないほど女性らしく、男装の女性を演じる歌舞伎役者のはずがそれを忘れさせるほど。菊五郎は大幹部とは思えない遊びのある演技で、これも二役をそれぞれしっかり演じる。麻阿の亀治郎は秀逸。大河ドラマのストレスをここではらしているかのようにのびのびとした演技。洞院の左團次は、歌舞伎座で許されるのかぎりぎりの線、という蝋燭を垂らしてのSM寸劇。翫雀はミュージカル風な酒の歌と踊り。他それぞれの役者がしっかりと、しかし堅苦しくなく演じている。歌舞伎座でこれほど笑ったのは初めてかも。

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