« ウェブ人間論 | トップページ | 学位記授与式 »

古本道場

古本道場
角田光代、岡崎武志
ポプラ社、2005.4.30

岡崎の指導に従って、神保町、東京、銀座、早稲田、田園調布、鎌倉、西荻窪などさまざまな場所の古本屋を角田が巡る。読者は角田の視点に立ちながら、角田と共に古本にたいする理解を深めていく。

「美術館で絵を見た後って、外へ出たとき、風景とかが違って見えるだろう。しばらくは目に美的フィルターがかかっている。浄化されたような気持ちになるのだ。その大らかな気持ちをぶらさげて、古本屋に立ち寄ると、いつもとは違う買い物ができたりする。」(p.77)
「梢風はお妾さんの家に入り浸りで、静岡の家では、祖母と友視がひっそり暮す...なんてことが村松友視『鎌倉のおばさん』(新潮文庫)にくわしく描かれている。これは傑作ですよ。」(p.78)
「二十年近くの歳月を経た今でも、パラフィン紙のかかった本の前に辰と、ここ[早稲田平野書店]は本当にいい本屋だと思う。読むべきものがきちんと並んでいる。いっとき馬鹿売れしてあとは跡形もなく消えるベストセラーや、脳味噌と感覚を使わず目だけで読める安易な小説は、潔いくらい置いていない。何を読んだらいいのかわからない、という声をよく聞くが、わからなくなったらこのお店にくるべきだ。棚が静かに教えてくれる。端っこから一冊ずつ読んでいけばいい。」(p.92)

|

« ウェブ人間論 | トップページ | 学位記授与式 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40886/14335999

この記事へのトラックバック一覧です: 古本道場:

« ウェブ人間論 | トップページ | 学位記授与式 »