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国家の品格

国家の品格
藤原正彦
新潮新書、2005.11.20

清々しいほど西欧文明を批判し、日本の精神、とくに新渡戸の「武士道」を称揚する。日本人が漠然と思っていることをわかりやすく刺激的な言葉ではっきり述べていることが、227万部のベストセラーになった要因の一つではないか。なぜ英語を話すのか、なぜディベートをするのか、もういちど考え直すきっかけにするにはよい。

・論理だけでは問題は解決できない。
・論理の長さは使えてもせいぜい一つか二つ。
・「風が吹けば桶屋がもうかる」は現実にはありえない。
・論理は、その展開がどれほど正しくても、前提が間違えていれば結果は決して正解にならない。
・自由も平等もヨーロッパで作られたフィクションにすぎない。
・人を殺してはいけない論理的理由などない。いけないからいけない。
・エリートは必要。

「産業革命の家元イギリスが七つの海を武力によって支配し、その後をアメリカが受け継いだ結果、いま世界中の子供たちが泣きながら英語を勉強している。侵略者の言葉を学ばなければ生きていけないのですから。」(p.13)

「ところが最近の若い人たちは、内容は何もないのに英語はペラペラしゃべるから、日本人の中身が空っぽであることがすっかりバレてしまいました。内容がないのに英語だけは上手いという人間は、日本のイメージを傷つけ、深い内容を持ちながら英語は話せないという大勢の日本人を、無邪気ながら冒涜しているのです。」(p.42)

「初等教育で、英語についやす時間はありません。とにかく国語です。一生懸命本を読ませ、日本の歴史や伝統文化を教え込む。活字文化を復活させ、読書文化を復活させる。それにより内容を作る。遠回りでも、これが国際人をつくるための最もよい方法です。」(p.42)

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