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インテリジェンス 武器なき戦争

インテリジェンス 武器なき戦争
手島龍一、佐藤優
幻冬舎新書、2006.11.30

元NHKワシントン支局長とロシア専門の外務省職員の対談。直近の北朝鮮情勢やイラクを巡る情勢分析や、日本外交の問題点などを「インテリジェンス」(国家の命運を担う政治指導者が舵を定めるための羅針盤である、p.17)という観点から対談によって明らかにする。様々な情報を組み合わせることで国際状況を説明する一方で、朝日新聞や外務省に対する皮肉の聞いた発言は、この本自体がインテリジェンスであることを示している。
幻冬舎の新書創刊シリーズの一冊でもあり、力の入った内容になっている。

秘密情報の98%は公開情報を再整理することによって得られるという。(佐藤、p.4)
インテリジェンスの能力は、国力からそれほど乖離しないものです。(佐藤、p.46)
外交というのは「薄っぺらい論理」が重要だと思います。[略]薄っぺらい論理で土俵を制限し、勝てる状況を作って対応すればいいのに、日本外交は何もしない。(佐藤、p.156)
[前原前民主党代表は]カラオケ屋さんで音痴の人が自分の音がズレていることに気づかないままマイクを握っているような物ですね。あのミスは実に決定的な物で、もはやインテリジェンスの世界に入ることは許されない。[略] これは資質の問題なので訓練してもなおりません.(佐藤、p.187)

・イスラムを理解するための本:コーラン、「民族とナショナリズム」(ゲルナー)、"Islam: The Straight Path" John L. Esposito (佐藤、p.198)
・モニカルインスキーとレオメラメド元シカゴ商品取引所会長は杉原サバイバル(手嶋、p217)

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