『プライベートバンカー カネ守りと新富裕層』

『プライベートバンカー カネ守りと新富裕層』
清武英利
講談社、2016/7/13、¥1,728(有隣堂亀戸)

野村證券からシンガポール銀行ジャパンデスクに転職した杉山を中心に、日本人富裕層がどのようにしてシンガポールで税逃れをしているか実名で描くノンフィクション。

何十億という資産を持ちながら相続税逃れのためにシンガポールに5年滞在しなければならない老人、プライベートバンカーに裏切られ殺されかけた元病院長など、カネをめぐる生々しい話がこれでもかと書かれている。

シンガポールバンクのジャパンデスクもドロドロしていて、金が絡むと人間は狂うなあ、とつくづく思った。

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『捨てられる銀行2 非産運用』

『捨てられる銀行2 非産運用』
橋本 卓典
講談社現代新書、2017/4/19、¥864(有隣堂亀戸)

森信親金融長官が指導する方針のもと、大きく変わった金融行政を説明した「捨てられる銀行」の続編。本書では、金融機関が顧客に対して誠実に運用をする「フィヂューシャリーデューティー」を無視し、自らのグループ企業の利益だけを追求している現状を明らかにし、今後はそれが通用しないことを明らかにする。

森長官がいる間はいいが、今だけ面従腹背するんじゃないかと読みながら思った。(著者はそれでは通用しないと言ってはいるけれど)

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『幻想映画館』

幻想映画館 (講談社文庫)
堀川アサコ
講談社文庫、2013/5/15、¥596(BO310)

学校で無視されるようになったスミレは、商店街の映画館でバイトをすることになる。幽霊が見えるスミレは、そこであの世へ行くときにみる映画「走馬灯」を巡る事件に巻き込まれる。

スミレが幻想郵便局で出ていた楠本の大御所の孫であり、真理子さんや郵便局の面々もところどころに顔を出すなど、続編であることが明らかになっている。

読み始めはですます調の文章に戸惑うが次第に気にならなくなり、最後まで楽しく読めた。

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『新・所得倍増論』

『新・所得倍増論』
デービッド・アトキンソン
東洋経済新報社、2016/12/9、¥1,620

見かけ上の数字はまだまだしっかりしているが、一人当たりで見ていくとすでに日本はかなり落ちていると言う認識のもと、どうすれば良いか処方箋を示した本。

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『たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖』

『たましくる―イタコ千歳のあやかし事件帖』
堀川 アサコ
新潮文庫、2011/5/28、¥594(BO108)

情夫と無理心中を遂げた双子の姉の娘を前の男の実家に預ける為に幸代は弘前に向かう。そこで出会った盲目のイタコ千歳に世話を頼まれ住み込むことになると色々な事件が起こる。

北森鴻ほどの重厚さはないが、昭和初期の暗さがうまく描かれ、オカルト+ミステリーを組み合わせた物語を楽しく読めた。

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『君の膵臓をたべたい』

『君の膵臓をたべたい』
住野 よる
双葉文庫、2017/4/27、¥720(博文館書店)

本屋大賞2位ということとどの書店に行っても平積みになっていたので試しに購入。

ライトノベルやアニメでよくある「友達がいないボクがたまたま巻き込まれて可愛い女の子と仲良くなっちゃう」設定と、世界の中心で愛を叫ぶ、四月は君の嘘、いちご同盟を足して割ったような小説。

たまたま病院で出会った同級生の女子の日記を垣間見た僕が彼女に気に入られて色々付き合ううちに彼女のことを好きになっていくが、不治の病の彼女は通り魔に刺されて死んでしまう。実家に線香をあげに行ったら母親に日記を渡されて彼女の感動的な告白を読むことになる、というストーリー。

「四月の嘘」は、彼女の病状の悪化と主人公はしっかり向き合っていたが、本書の著者はそれさえ放棄して通り魔殺人で片付けてしまう。ちょっと残念な小説。

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『食堂かたつむり』

『食堂かたつむり』
小川糸
ポプラ文庫、2010/1/5、¥605(BO108)

ツバキ文具店が良かったので同じ作家のものということで。

同棲していたインド人の男に全てを持ち去られた倫子は、田舎に帰って1日一組だけの食堂を始める。幸せになれる食堂という評判が次第に広がり色々な客が訪れる。しかし久しぶりにあった母はガンで余命いくばくもなかった。倫子は母が飼っていた豚のエルメスを最後に皆で食べることにする。

大事に飼っていたエルメスをシメるところがこの小説のクライマックスだと思った。人間は命を頂いて生きている、そのことを忘れてはいけない。

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『幻想郵便局』

『幻想郵便局』
堀川 アサコ
講談社文庫、2013/1/16、¥627(BO380)

就職浪人中のアズサは探し物が得意なことから、この世とあの世を結ぶ不思議な郵便局のアルバイトに採用される。郵便局を通ってあの世に行く人を見送る中、実は郵便局の場所は狗山比売の住まう狗山神社を壊して作られたものだった。アズサにつきまとう幽霊の真理子を殺した犯人探しが解決し、郵便局が狗山比売に奪還され郵便局の面々が比売に食われたあと、アズサは都会に就職する。久しぶりに田舎に戻ったアズサは懐かしい郵便局員と再会する。

堀川 アサコはオカルト+ミステリーが得意な作家のようで、楽しく読めた。

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『100回泣いても変わらないので恋することにした。』

『100回泣いても変わらないので恋することにした。』
堀川 アサコ
新潮文庫nex、2017/6/28、¥637(有隣堂亀戸)

表紙の絵につられて購入。

学芸員の手島沙良は、孤独な人にだけ見える小さなおじさんに出会いう。祖父母に育てられた沙良のもとを長らく音信不通だった母が訪れ、同時にイケメンい言い寄られるが彼が母の愛人であり、魂胆のあることを知る。
河童伝説も絡んで不思議と現実が入り混じった物語が描かれる。

軽く読めて面白かったが、母の愛人だった男と最後に結ばれるというのはちょっと納得がいかない。

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『多動力』

『多動力』
堀江貴文
幻冬舎、2017/5/27、¥1,512(有隣堂亀戸)

「自分の好きなことだけをやれ」という堀江の一貫した主張が本書でも貫かれている。一つの仕事をコツコツやるな、人生の目的など持たず今やりたいことをやれ、など一般的な常識とは違うことを言っているが一理あるので参考になる。

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